GLOSSARY
用語集
| PAN系炭素繊維 |
|---|
| ポリアクリロニトリル(PolyAcryloNitrile)を原料とした炭素繊維。特徴として高強度な炭素繊維が多い。 |
| 主な国内メーカーは東レ、帝人、三菱ケミカル。 |
| ピッチ系炭素繊維 |
|---|
| 石炭ピッチ、石油ピッチを原料とした炭素繊維。特徴として高弾性な炭素繊維が多い。 |
| 主な国内メーカーは三菱ケミカル、日本グラファイトファイバー。 |
| マトリックス |
|---|
| 複合材料の強化繊維が組み込まれる母材で、熱硬化CFRPのマトリックスはエポキシ樹脂が多い。 |
| CFRPの耐熱、耐薬品性、対候性はマトリックスで決まる。 |
| 異方性材料 |
|---|
| 縦、横、板厚方向によって物性が異なる材料。 |
| CFRPの場合、炭素繊維の配向されている方向に炭素繊維の物性特徴が大きく出る。 |
| 繊維が配向されていないとマトリックスの物性特徴が出る。 |
| 多くのCFRPは積層方向に炭素繊維を配向させられないためマトリックスの物性特徴が大きく出る。 |
| 積層設計 |
|---|
| CFRPの機械的物性を決める重要な要素。 |
| 使用する繊維、樹脂量、繊維配向、積層順で大きく変化する異方性材料の為、 |
| 使用目的に合わせた積層設計が必要である。 |
| 繊維配向 |
|---|
| 炭素繊維の向きを表す。表示方法は角度(°)で示される。 |
| 0°を基準とし図のような配向角度表記になる。 |
|
| 擬似等方積層 |
|---|
| 異方性であるCFRPをなるべく等方性に近づけるよう複数方向に炭素繊維を配向させた積層構成。 |
| 様々な方向の応力に対して有効だが、複数方向に炭素繊維を配向させるので |
| 炭素繊維の突出した物性が薄れる印象になる。 |
| 明確な定義はないが、(0°+45°-45°90)に繊維を配向させることが多い。 |
| プリプレグ |
|---|
| 熱硬化樹脂を含侵し、半硬化状態にした材料。シート状のものが一般的。 |
| 炭素繊維を一方向のみに並べたUDと、炭素繊維を直交で編んだクロスが多く販売されている。 |
| SMC基材 |
|---|
| Sheet Molding Compound(シート・モールディング・コンパウンド)の略。 |
| 数cmに切った強化繊維を繊維配向をランダムに並べ樹脂を含侵したシート状の材料。 |
| ペレット |
|---|
| 熱可塑樹脂を加工しやすいように3.5mm程度の粒子状にしたもの。 |
| 複合材の場合、この粒子内に強化繊維が含まれている。 |
| 主に射出・押出成形の材料として使用される。 |
| UD |
|---|
| Uni Directionalの略。一方向のみに炭素繊維を配向した材料。 |
| クロス |
|---|
| 炭素繊維を編んだ材料。織り方や繊維束で種類が変わる。一般的には平織り、綾織り多い。 |
| トウ(長繊維束)は1000本(1K)、3000本(3K)、6000本(6K)、12000本(12K)があり、この束は炭素繊維の製造に依存している。 |
| バキュームバック |
|---|
| フィルムでシールされた積層品を密閉しフィルム内を真空にすることで大気圧で加圧する。 |
| オーブン |
|---|
| 未硬化の樹脂を加熱硬化させる設備。 |
| プリプレグの硬化、熱硬化接着剤の硬化促進、水分を吸った材料の乾燥、 |
| 耐熱性を高めるアニール処理などにも使用する。 |
| オートクレーブ |
|---|
| バキュームバックされた積層品を加熱硬化させる設備。 |
| オーブンとの違いは空気等の圧縮気体にて大気圧以上の圧力で加圧が可能。 |
| CFRP |
|---|
| Carbon Fiber Reinforced Plastic(炭素繊維強化プラスチック)の略。樹脂と炭素繊維を組み合わせた複合材料。 |
| 樹脂はエポキシ樹脂のような熱硬化樹脂が多く用いられるが、 |
| 熱可塑樹脂を用いたCFRTP(Carbon Fiber Reinforced Thermo plastics)と呼ばれている。 |
株式会社レイズファクトリー
神奈川県横浜市都筑区加賀原1-24-4-104
090-5572-9491